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スタッフ選挙と新スタッフ募集!

  • 投稿日:2018年02月20日
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2月のはじめに、スタッフの選挙が行われました。

スタッフは1年契約なので職を失うリスクはありますが、生徒の子達が毎年その時のベストなスタッフ陣営を決められるという大きなメリットがあります。スタッフを検討してボランティアで来てくれた方や、新しく立候補してくれた方、現職のスタッフも含めて、様々なスタッフ候補から、子ども達が選んでいきます。


スタッフプレゼンテーションの様子。候補者一人あたり10分のプレゼン時間が与えられます。

プレゼン後は質疑応答の時間。生徒の子達から「サドベリーのどこがいいんですか?」「この仕事を本気でやる気はありますか?」「やる気度は0から100で言えばどれくらい?」と矢継ぎ早に質問が飛びます。来年度の1年間スタッフを任せるにあたって、個人的な「好き・嫌い」だけではなく、「スクールにとって必要か」という総合的な目線で判断していきます。

もちろん、「好き・嫌い」だけでスタッフを選ぶこともできますが、スクール運営に必要なスタッフを雇わなかった結果運営が立ち行かなくなることの責任も負っているので、皆かなり真剣に考えます。


遠方からの立候補もあり、現在の仕事の合間にテレビ電話で立候補してくれた方も。ここでも「仕事があるとはいえ、スクールに来ないのはやる気がないってことじゃない?」とシビアな意見が出ます。


1週間の投票期間を経て、結果発表。

立候補するスタッフ自身が投票を管理するのはおかしいという観点から、生徒による「選挙管理委員会」を作って、投票用紙の作成から集計まで、ワードやエクセルを駆使してすべて生徒の子が管理していました。

今回は「スタッフ二人体制」を目指していましたが、総合的に雇いたいスタッフが一人しかいませんでした。「他の候補者も、来てほしいか・来なくていいかで言えば来てほしいけど、スタッフとしてではない。ボランティアスタッフやサポーターで来てほしい。」というように、役割を整理して話し合いました。

そのため、新しいスタッフ募集をするかどうか、予算をどうするかの話し合いを次回のミーティングに持ち越します。

 

その後の話し合いでは、やはり二人体制が望ましいということで、1年後の選挙を待たずに、いい人がいればスタッフを雇うことになりました!サドベリースクールでスタッフをしてみたい方には大きなチャンスといえます。そこであらためて、どんな人に来てほしいか?も含めて新しいスタッフ募集のシステムを皆で作りました。よかったらご覧ください。

○新スタッフ募集

スタッフ募集




ちなみに今回の選挙で雇うことにした一人以外の方はお断りさせてもらう形になりましたが、お断りの連絡をどうしよう?と話していたとき、「現スタッフにメールしてもらう?」という意見が出たと思えば「それはやめよう。自分達でやろう。」という主張が出て、「今回はこうこうこんな理由で雇わないことになりました。立候補ありがとうございました。」というメールを生徒の子達がやっていました。

 

あとがき:サドベリーのスクールミーティングは理論と感情をきっちりと切り分けて進めていきます。ある意味厳しいとも言えますが、本音を言える環境だからこそ、遠慮したり忖度することなく、思ったことを素直に言えます。これは相手を尊重して大事にするからこそです。厳しさとは優しさであり、優しさは厳しさでもあるのです。 (スタッフ・かずま)

 

 


他人に頼むのも含めて、「自分でできる」

  • 投稿日:2018年01月29日
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サドベリースクール入学の条件には「自分のことは自分でできること」があります。自由に好きなことができる分の責任を自ら負うことで、この環境が成り立つからです。「自己責任」という言葉もよく見られる昨今ですが、すべてを自分一人でやらなければならない、とは違います。

 

「小さい子がおしっこを漏らしてしまったら、全部自分一人で処理しないといけないのですか?」という問い合わせをもらったことがあります。

一つたとえ話をしますが、大人が数人で食事をしていて、誰かがコップを倒して水をこぼしたときに「他の人は手伝わないからあなた一人で片付けて」なんて言うことがあるでしょうか?「大丈夫ですか?」と言って手伝う人はいると思います。ましてや「何してるんだ!」と声を荒げる人なんていないと思います。大人同士だと失礼すぎて言えないことでも、子ども相手なら簡単に怒ってしまうのは本当は失礼なことで、無意識に「子どもだから」とやってしまっていることです。

「子どもだから」として考えるからわかりにくいのですが、仮に「25歳の男性」がおしっこを漏らしてしまったら、周りの人は無視して自分の活動を続けるでしょうか?おそらく「大丈夫ですか?手伝おうか?」と声をかけたり、頼まれば手伝う人はいると思います。「何歳だから」は実はそれほど関係がないのです。

 


実際に自分が体験した話で、5歳くらいの子がトイレに入って「かずまーー!!きてーー!!見てーー!!」と大声で叫んで(頼んで)きたことがあります。どういうことか分からなかったので、ひとまずトイレに入ると、お尻を拡げながら「拭けてるか見て」と言われます。僕は「覗き込むのはちょっと嫌やから、もう一回ペーパーで拭いてみたら?」と言いました。そして、拭けていることを確認したその子はまたどこかへ遊びに行きました。

これも、25歳の男性であっても、自分は同じことを言ったと思います。

 


ほかにも、

高いところに手が届かないから、自分よりも背の高い人に頼んで取ってもらう。

昼ご飯を自分で作ってみたいので、料理ができる人に教えてもらう。

一人では持ち運べない重い荷物を、他の人と協力して運ぶ。

こんなことはサドベリーでなくても日常茶飯事だと思います。サドベリーは大人も子どもも何歳であっても対等な一人の人間として存在するので、4歳だからやってあげることはないですし、もう18歳だから○○ができなくちゃダメもありません。小さい子だから仕方ない、お兄さんお姉さんだからお世話してあげる、もない。

ですが、そもそも「おしっこを漏らす」「コップを倒して水をこぼす」という行為自体には、いい悪いはありませんし、どんな相手でも、人は何か求められれば、可能な範囲で自然と協力するものだと思います。もちろん頼み方がよくなくて、断られることもあるでしょう。そういう交渉力も必要な分だけ身に付いていきます。

 

 

(スタッフ・かずま)


雪まつり!!

  • 投稿日:2018年01月23日
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週明けから関東全域に降った雪で、スクール周辺にも20センチ~30センチほど積もりました。

雪の降り始めから、早速雪合戦がスタート。雪の予報を見て予め準備していた完全防備で雪に飛び込んでいく子や、全く用意せずに普段着で参加しスニーカーまでびしょびしょになる子もいたり、周りの家の方にもお願いして大量の雪をもらってかまくらを作る子や、強者は半袖半ズボン+素足クロックスで遊んでいます。笑


(※近所の公園。生徒の子が登校中に撮ってきたもの)
八ヶ岳というと、雪国のようなイメージを持たれる方もいますが、スクールのある辺りはそこまでではなく、このくらいでかなり積もってる方なんです。

様々な遊び方を見ながらあらためて、なんの制限もなく遊べる(学べる)環境というものが素晴らしいなと思いますが、その一方で「子どもを自由にさせていると、何をしでかすか分からない」という意見もあります。ですが、サドベリーの子達は自由に活動するぶんの責任を自ら負っているので、そこまで危険を冒したり無茶苦茶はしませんし、そもそも、子どもだからといって常識が全くないということもありません。素足のクロックスで雪遊びをしている子がいれば、「冷たくない?暖炉のところへ行けば暖められるよー」と、その子の言動は尊重した上で、思ったことは自然と口にします。


サドベリーの自由は、公立校の休み時間のように大人の責任のもと何らかの条件付きで「誰かに与えられた自由」ではなく、大人の手が加わらない「生まれ持った自由」といった方が正しいと思います。人に迷惑をかけてはいけないと言われたから迷惑をかけない、というよりも、自分が尊重されるのと同じように他人を尊重するのが当たり前なので、迷惑をかけるようなことはあえてしないのです。

 

(スタッフ・かずま)


スクールを「自治」する。

  • 投稿日:2017年12月20日
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スクールのもう一つのキッチン。奥にはイギリス製の薪オーブンもあります。最近は物置と化していましたが、今年立ち上がった「環境整備チーム」の生徒とスタッフにより、先日整理整頓&清掃が行われ、いつでも使えるようになりました!

このチームに入っている生徒の子は今年でスクールに通い始めて6年目。ずっと自由に好きなことをしてきていますが、最近は「スクールのために」と言って、丸太をチェーンソーで切って薪作りしたり、ウッドデッキの補修をしたり、色々な環境整備に動いています。

 

サドベリーでは、子ども達は好きなことを日々楽しんでやっていながら、自分なりのあり方で、スクールという小さな社会を自治しています。その様子を、日常的なやり取りの中から紹介していきます。

ミーティングの例では、毎回議長に立候補してミーティングを上手く進めようとする子もいれば、スタッフ選挙の管理委員会になって選挙運営をする子もいます。一方ミーティングには出ないけど毎朝必ずその日の議題をチェックしている子や、ミーティングの時間になったら他の子に議題が何か聞いて興味があれば参加する子もいます。そしてルールが決まれば、ルール違反をした子に注意している場面もよくあります。

「ミーティングへの参加」だけが自治というわけではありません。何でもないような遊びの中にこそ「自治」がふんだんに紛れているなと思います。


 

先日体調を崩して寝ている子がいて、スタッフの自分が「無理しないで家に帰ってゆっくりしたら?」と言ったときに、それを聞いた他の子が「それは本人が決めていいんだよね?僕も帰るのをおすすめするけど、スクールにいたければいてもいいんだよ」と話していました。
じゃれ合っている子達が最初は楽しんでいたけど段々エスカレートしてきたときに、「もうやめて、本当にやめて」と言ったら、周りで違うことをしていた他の子達は「『本当にやめてと言ったらやめる』というルールがあるからやめなきゃいけないよ」と諭していたり。

日常会話の中で自然と「本人の意思を尊重する」という確認をしているのです。

他にも「スクールに生徒が増えてほしい」という気持ちでスクールの学校説明会に参加したり、イベント出展やインタビュー取材を受けるなどの行動に出ている子もいます。→Yahoo!ニュース特集とエデュコレ出展。

活動の一部分を切り取っただけですが、やりたいことをひたすらにやる日々の中に、自分(たち)に関することを自らの責任において処理する「自治」はあります。

 

一人ひとりの自由が尊重されるサドベリーの環境は、最初からあるものではなく一人ひとりが作るものです。開校6年目の冬、少しずつではありますが、対等な人間関係のあるデモクラティックな文化が積み重ねられているなと思います。

 

あとがき:今回のブログ記事が、2017年最後の更新になります。毎回どう書けば読みやすいのか、どうすればスクールのこの雰囲気がわかってもらえるだろうなと考えつつ、なるべく現状のありのままが伝わるようにと更新していました。拙文ながら、お読みいただいた皆さんありがとうございました。(スタッフ・かずま)

 


「価値付け」や「意味付け」をしない。

  • 投稿日:2017年12月12日
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スクールの活動風景を紹介するときにいつも思っていることがあります。

「サドベリーでは、遊びや勉強、ゲームやスポーツ、音楽や芸術など、色々なことをしている子達がいます」などと、日常の様子を広報のために紹介していますが、気をつけたいと思っているのは「活動そのものに価値を付けない」ことです。

ゲームをしていたら英語を覚えた子がいるとかミーティングを重ねて論理的思考能力がつくとか、長年通ってスクールのことに責任を持つようになる、などなど、すべて他人から見た一つの側面に過ぎないんです。

しかもそれがサドベリーだからこそ得られたものかどうかもわかりません。いいとか悪いではなく、単純に、こんな活動をしていますよ~という日常を取り繕わず包み隠さず、ありのままが伝わればいいなと思っています。

でも、紹介する時点でその人の何らかの意図が入ってしまうので、本当はしたくないくらいです。笑


もっと言うと、一つひとつの活動に「意味付け」すらもしません。「ゲームをして遊んでいる」ように見えても、本人は何らかの知識を得ようと勉強のつもりでやっている場合もありますし、逆に「漢字の練習をして勉強している」ように見えても、本人はただ漢字が好きなので趣味感覚でやっているかもしれません。

「何もしていない」ように見えても本人は何か考えているかもしれませんし、そもそも、人間が何をするかしないか選んでいる日常に、そこまで明確な理由はないのではないかと思います。

サドベリーではあらゆる活動に関して、「価値付け」や「意味付け」をされないからこそ、一人ひとりの価値観が尊重される環境が成り立っているのです。

 

(スタッフ・かずま)


Yahoo!ニュース特集とエデュコレ出展。



11月は広報面での動きがいくつかありました。

まずは、夏頃から取材されていた「Yahoo!ニュース特集」が一般公開されました。サドベリーは取材を受けるかどうかもスクールミーティングで決めるので、まずそこから話し合いました「取材を受けるべきか否か。」が、今回は受けてみることになって生徒の子もインタビューを受けたいと立候補していました。他にスタッフや保護者も取材を受けたり、各地のスクールOBOGは今何をしているかや、大学教授の学術的な視点も含んだ多角的かつ初めて知る人にも分かりやすい記事になっています。

こちらがその記事です→公教育を離れて過ごした日々 「オルタナティブスクール」とは

 


11月26日には、東京で開催された「エデュコレ~多様な教育の博覧会~」に出展しました。一般の方が300人ほど来ていた大きなオベントで、シュタイナーやフレネ、フリースクールなど各地の特色のあるスクールや、NPO団体や企業など、教育関係の団体が多数出展。その中でも八ヶ岳サドベリーと湘南サドベリーは「スクールを知ってもらえるチャンス!」と生徒自らブース出展をしていました。学校の運営にまで責任を持つのはサドベリーの特徴ですね。

 


八ヶ岳サドベリーからは生徒3人とスタッフ1人が参加して、一般の方に説明したり、質問に答えました。「なぜサドベリーを選んだのか、何が良さなのか、何を学んでいるのか」と色々聞かれながら矢継ぎ早に話していて、一般の方は「自分のことをはっきりと話す姿に衝撃を受けた」などの感想もありました。

エデュコレ特設サイトはこちら→エデュコレ~多様な教育の博覧会~

 

カリキュラムやテストのないサドベリーは、何もやるべきことが決められていない環境です。自分のことだけ考えていることもできますが、たとえば仮に、広報を一切何もやらないでいてスクールに人が集まらず、結果的にスクールが潰れてしまう責任も基本的には1人1票ずつ生徒とスタッフで負っているので、遅かれ早かれ多かれ少なかれですが、他人やスクール全体のことも考えるようになります。


日々の活動が楽しければ楽しいほどに、通い続けたいとなるのは自然です。それが発展して自分のいるスクールをより良くしたいと思ったり、サドベリーのことをもっとたくさんの人に知ってもらいたい、スタッフを増やすために必要な予算を確保するために生徒を増やしたいなどの思いを持って、このように積極的に広報にも参加している子もいるのです。

 

(スタッフかずま)


教わらなくても、学ぶ。

  • 投稿日:2017年11月15日
  • カテゴリー:ブログ

 

先日、スクールに英語で問い合わせがあったときの出来事です。

現在スクールの問い合わせ担当をしているスタッフは英語が堪能ではないので、いつもは翻訳サイトを駆使したり英語が分かる知人に聞いたりしてやり取りをしているのですが、たまたまミーティングで諮る必要があったので、そのメールについての議題をミーティングで話し合いました。そのミーティングで、一人の生徒の子が「自分は英語が少しならわかるから、そのメールの担当をやりたい」という提案をして、引き受けることになったのです。

その子も完璧にできるわけではないので、英語の文法を調べながら文章を作っていましたが、なぜ英語が分かるかというと、普段自分が好きな世界中の人が参加するオンラインの対戦ゲームをやっていて、ゲーム内で有力なチームのマスターをしながらチームメンバーとのやり取りにチャットやSkypeなどで英語も使うから、だそうです。

 

サドベリーには与えられる時間割やテストが無いので、公立校などで行われている教科の学習はやろうと思えばできるしやりたいと思わなければ一切やらないという環境です。入学の際親御さんには、「お子さんが字を読めず計算もできないまま大人になるかもしれませんが、子どもが望むならそれを尊重するのがサドベリーです。それでも大丈夫ですか?」という話もしたりします。

ただ実際には、個人差はありますが字を読めないと困ることや計算が必要になってきて、マインクラフトをしながら漢字や英語を覚えていったり、ミーティングに議題を出すために文字を書いたり、電車に乗る切符を買うから計算をするなど、必要なことは日々体験から身に付いていきます。

今回の英語が分かる子も、小さい頃からサドベリーに通っていて、今まで英語の授業を受けた経験があるわけではないのですが、自分が好きなゲームに必要な知識として自ら英文を学んでいますし、自分のためだけでなくスクールのためにとメールの担当を引き受ける気持ちもあります。

 

サドベリーの子達の特徴として、勉強を強いられたことがないから勉強嫌いになっていませんし、知らないことへの恥もなく自分に必要と思えば取り入れることに躊躇いがありません。「知らないことを知っている」のです。この場で公立校の批判をするつもりはないですが、「習ってないから知らない≒教えられなければ学べない」という思い込みは、自然な学びを妨げている場合もあるのではと思います。

 

 

(スタッフかずま)


好きなことをするのが当たり前になっていく。

  • 投稿日:2017年10月31日
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先日、全国各地のデモクラティックスクール、サドベリースクールのOBが集まる交流会が、スクールの場所を借りて行われていました。八ヶ岳サドベリーの生徒の子達も他のスクールOBに興味を持って参加したり、この記事を書いているスタッフかずまも西宮サドベリースクールOBとして参加させてもらいました。

 

サドベリーの日常は、皆自分の好きなことを好きなだけできる環境です。友達と遊んでいる子、スポーツに勤しむ子、音楽を奏でる子、勉強している子、将来のことを考えている子、色々いますが、皆共通しているのは今自分の興味があることをとことんやったり、ひたすらに考えているということです。

 

一般の方から、子ども時代に好きなことだけをしていて将来大丈夫なのですか?という質問をされることがありますが、よくよく考えてみれば、何を基準にして大丈夫とするのかという問いが生まれてきます。そして究極的には一人ひとりは皆違う人間ですから大丈夫なのかはわかりません。

 

ここで一例として、実際にスクールに通って社会人になったOBの姿を見てもらえれば、何となくどんな大人になるのか、その雰囲気は分かると思います。

今回集まった人達の中から例をあげると、運動が好きでスポーツジムで仕事をしている人、働きながら好きなバイクを買って走り回っている人、フリーランスで月商100万円を目指している人、海外留学の資金を貯めるためにガッツリ働いて稼いでいる人、など、皆さん多種多様ながらそれぞれ社会に溶け込み、大人になっても自分の好きなことややりたいことをベースに生きていることが分かります。

そして、この集まりのためだけに八ヶ岳まで来るフットワークの軽さもそうですが、少なからずサドベリーに通って良かったとは思っている人が多いですし、自分の好きなことのために努力を惜しまない姿勢は人として素敵だなと思います。

 

先ほども記述しましたが、サドベリーの日常は「好きなことをやるのが当たり前」です。多様な生徒の子達皆が自由でいるために、ミーティングのやり方を【多数決をすることが民主主義?】考えたり、好きなことをやるために必要な予算を獲得【プロジェクトの報告義務。】したりなどなど、めんどくさいような話し合いも少なくないですが、好きなことをできる環境であり続けるために、皆の自由を確認し合う作業としては必須になってきます。

全てを自分で決められる自由があるというのは反面、全ての責任を自分が負うということ。自分次第でやりたいことをとことん突き詰めてやることもできれば、何もしなければ何も起こらない、サドベリーはある意味大人と同じ環境なのです。その環境の中で、自分がやりたいこと、やるべきことは何なのかを考えて、それに必要な努力をする姿勢は、大人になっても変わらないなと思いました。

 

 

(スタッフ・かずま)


プロジェクトの報告義務。

  • 投稿日:2017年10月17日
  • カテゴリー:ブログ


スクールでやりたいことがあればいつでも企画ができる「プロジェクト」。

例)英語を習うために先生を呼びたい、お菓子や料理作りの材料を買いたい、川遊びや牧場へ遊びに行くので車を手配したい、スキーに行きたい、温泉巡りをしたい、川釣りに行きたい、等、これまで色んなプロジェクトが生まれていますが、八ヶ岳サドベリースクールでは、自分のやりたいことをミーティングに提案・プレゼンすることで、必要な予算、物、人を獲得することができます。

先日のスクールミーティングで、9月に行われた「沖縄旅行プロジェクト」の終了報告がされました。秋休みを挟んでいたため伸びましたが、「プロジェクトは、終わった日から1週間以内に報告する。」というルールがあります。自分の自由に責任を持って行動するサドベリーでは、プロジェクトの企画・実行はもちろん、お金の管理やサポーターとの契約、各施設の予約等も自分で行います。分からないときはスタッフや分かる人にお願いして手伝ってもらえますが、あくまで自分でイニシアチブを持ってやります。

プロジェクト報告では、はじめに企画するとき、なぜやりたいのか、お金を使う価値はあるのか等をプレゼンして承認をされたものを、実際にやってみてどうだったのか?が問われます。

 


 

参加した子は、

「みんなで海に入って遊んだり、水族館で魚を見た。行って良かった。沖縄そばの肉がうまかった。」「大きなジンベエザメ2頭を見たり、ヒトデをさわれたりして楽しかった。ヒトデ硬かった。」「反省点としては、企画を責任者一人に任せず手伝ったほうが良かったと思う。今度は自分も企画に加わりたい。」


 

「運転手を頼むために呼んで初めて会ったサポーターの人と親しくなれた。今後もプロジェクトに来てくれるとコミュニケーションをとれた。」「エメラルドビーチ、古宇利島、(名前は忘れた)橋、などの綺麗な景色を見られた。」「プロジェクトの問題点は無かった。良い企画だったと思う。ただ今回は責任者任せだったから、今度は一緒に意見を出し合って計画を立てたい。」


 

などなど、行っていない人にも分かりやすいように感想を求められました。充実した旅だったようで、聞けば聞くほど感想も出てきます。今回は約25万円の生徒活動費を使ったこともあり、その価値があったのかどうかの確認です。

 


 

プロジェクト責任者の子は、

「プロジェクトメンバー全員の意見を聞きつつそれが実現するようにまとめたり、予算の内訳(航空券代、レンタカー代、ホテル代等)がはっきりしていなかったため、何度もミーティングに通らなかったりして企画するのが大変だったが、特にアクシデントもなく、大変な分充実した沖縄旅行になった。」と、旅行の内容よりも企画を実行することに意識を多く持っているみたいです。

最初にミーティングに出したときも、みんなで旅行して楽しみたいということももちろんですが「今の自分が大きな企画を実行するということにチャンレンジしたい。」と話していました。また、「スクールで「生徒活動費」を使うことがまだ少ないから、自分が企画をしたことで、今後生徒が何か企画をするときに参考になると思う。」と、スクール全体にも寄与したい思いを感じられました。

 


 

サドベリーは全てを自分の自由に決められるからこそ、「あれやりたいなぁ~」と言っているだけでは何も起こらず、自分で決めなければ何も実現することはできません。ですが、自分のやるべきことを考えてきっちり責任を引き受けてやっていけば、自分の努力しだいでどんなことでも達成することができる環境があります。

そして、サドベリーはここが大事なのですが、プロジェクトをするのが偉いということもありません。「生徒活動費」「プロジェクト」「スクールミーティング」は自分のやりたいことをするために使える一つのシステムにすぎません。どれも使う・使わないは自由で、その権利が保証されていることがスクールの存在意義となります。スクール本体すらも、子ども達がやりたいことをするための大きな一つの環境にすぎないのです。

 


 

僕はミーテイングで企画が不十分だろうと意見して反対したときに「旅行に行ってほしくないのか?」ということも言われましたが、いやいや、個人の感情の問題じゃなくて、スクールとしてちゃんとした企画が成り立ってないと通せないでしょうと意見しました。「行かせてあげたい」という感情とは別で、みんなの意見をふまえて「正当な判断」がされるのが公正なミーティングの場ですから。個人的には、天気はあいにくだったようですが、楽しそうで何よりだなぁと思います。

(スタッフ・かずま)

 

 

 


勉強をするのか?しないのか?

  • 投稿日:2017年09月11日
  • カテゴリー:ブログ


 

八ヶ岳サドベリースクールには、一方的に決められた授業やテストがありません。その環境で「はたして勉強はするのですか?」という疑問を持たれる方もおられます。今回はそのことについて書きます。

まず結論から書きますが、「勉強するかしないかは生徒が決めます」の一言につきます。何をするのも何もしないのも自由ですから。

そもそも、国社数理英の教科学習こそが「勉強」であるという見方はとても狭義な意味での「勉強」ですし、「勉強」とは?「学習」とは何か?という論点もありますが、今回はそこには触れず、実際にどんな活動をしているのかを紹介していきます。「遊び」と「学び」を区分けして評価しないという考え方についての記事はコチラ→遊びたい!は学習意欲そのもの。

 

ある日の写真では、4人で机を囲んでいちごオーレを回し飲みしながら、ノートを開いてペンで何やら書いています。4人別々の何かをしていましたが、ある子は「英語が好きで、英検の上級を目指している」という動機だったり、他には「漢字が好きで書いている」「文字を綺麗に書けるようになりたい」など、様々な動機があります。ハマっているときは何時間でも続けて勉強をしていますし、やらないときは何年経ってもやらないで、そのまま卒業する子もいます。

サドベリーの卒業生やOBには、専門学校や大学に進学する子や、海外で働きたいとの思いから在学中からスクールで英会話のリスニングを受けたり独学で受験勉強をしながら高卒認定試験に合格して、海外の大学へ進学した子もいます。その一方で、教科学習という意味での勉強を一切せずにサドベリーを卒業して、社会人になって働いている子もいます。

ここで一つ分かることは、教科学習という意味での勉強をしていた子もしなかった子も、何ら問題なく社会に出ているということです。たとえ社会に出てから「勉強した意味が無かった」「もっと勉強しとけば良かった」と思うときがあっても、自分で自由に選択した結果なので文句を言ったりはしないでしょう。

勉強が自分にとって必要な経験を積むための一つの手段であることは、大人も子どもも同じです。そこで、小さい頃から自分にとって必要な経験が何か?ということを日々自分で考えて、自由に学んでいるのがサドベリースクールの生徒の子達なのです。

 

 

(スタッフ・かずま)