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学校運営の参加。

  • 投稿日:2019年07月17日
  • カテゴリー:ブログ


前回のスクールミーティングで、重要なルールが決まったので、経緯を書きます。

八ヶ岳サドベリースクールが正会員として所属している、デモクラティックスクールネットワーク※通称デモクラネット(http://democratic-school.net/)の教育理念の一つである「学校運営の参加」について、スクールとしてどう考えるかを話し合いました。

※学校運営について、八ヶ岳のパンフレットには「スクール全体のことはみんなで話し合って決めます。」と書かれており、デモクラネットのパンフには「誰もが議決権を持っています。」と表記されています。

もし「みんなで話し合って決めます」なら、文字通り捉えると皆で話し合わなければならないので、皆はそれでいいのか、それに「個人の権利を尊重する」との兼ね合いはどう考えるのか(簡単に言えば、話し合いたくないのも尊重したら話し合えないけど、嫌々話し合っても尊重ができない矛盾がある)、等を話し合いました。

サマースクールどんな人が来るんだろう?とチェック。



デモクラティックスクールであるからには、デモクラティックでなければなりません。そこも確認しながら話を進めました。これに関しては、民主主義はとても広いので「集団の構成員がその集団の主権者であること」が満たされていればクリア、デモクラネットパンフの「誰もが議決権を持っている」でもクリア、学校運営の権利は持ちつつ面倒なことは大人や誰かに任せてもクリアだと共有しました。

ここで、デモクラティックスクールと言っても色々な手法が取れることがわかった上で、生徒の皆はどうしたいのか?を話した結果、参加していた全員が「学校運営をしたい、してもいい」と意見したので、「みんなで話し合って決める」の方向になり、次はそれをどのように実行するかの話に移ります。

最初は全ミーティングに全員参加する?という話が出ました。それもいいかもと言った人もいましたが、それほど重要ではない議題もあったり、休みたい日もあるということで、「何が学校運営なのか」を具体的に話し合います。現在のパンフレットに載っている「ルール、予算、学費、スタッフ人事」はそうだとして、他に「週1回のスクールミーティングで話し合っていること、構成員(生徒スタッフ親御さん)全体の運営ミーティングも学校運営に入ると思う。」と意見が出ました。

今、スクールミーティングと運営ミーティングで話し合っていることが学校運営なのであれば、それに皆が参加するルールを作る方向でまとまり、次は文章をどう決めるかの話に。「必ず参加する」という言葉を入れようと意見が出て、「いいと思う~」と言ったそばから必ずという言葉の意味を調べ、「例外を認めないという意味がある、それは嫌だ。」とまた考えます。このルールの対象は誰なのかも考えて、運営ミーティングに参加する親御さんは?という問いには「いや仕事してるから無理~!」と各生徒が揃って首を横に振りました。

気まぐれに活動したりしなかったり。



他にも「体調不良とかは仕方ないとして、緊急の場合はどうする?緊急で遊びたくなったとかはありなの?」「葬式とか色々のことなんて言うんだっけ?」「緊急の定義を決めておけばいいのでは」「奥田民生のライブに行きたい」「緊急以外にも、例外で認められたらOKにしたい」等と、一言一句の意味を詰めていく話し合いを経て、最終的にまとまったルールがこちらです。

以下原文==

「デモクラティックスクールネットワークの教育理念の一つ、学校運営の参加について。八ヶ岳サドベリースクールでは、スクールミーティングと運営ミーティングに、生徒とスタッフは、緊急(体調不良、事故、冠婚葬祭)と例外を除き参加する。例外はデイリーミーティングで承認されたものに限る。」

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また、現在スクールにほとんど来ていなくて「将来(近い未来)行きたくなったときのために在籍している」と言っている生徒は例外でいいのではないか、その生徒は例外と決めておいて、本人にそれでいいか確認する。今回ミーティングに参加してない人に、ルール的には移譲とみなすけど、ルールが決まった後でも嫌なら言ってくれたらいいし変えることもできることを改めて共有したり、「毎回ミーティングに出やすくするようにミーティングの時間を変えたい。」と動いている生徒や、留学中の生徒が帰ってくる時期など、諸々のことを考えて、このルールを8月から開始にすることが決まりました。

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あとがき

みなさんは「ルール」をどう捉えていますか?

ルールを縛る・縛られるものと思うと窮屈に感じるのかもしれませんが、スクールでは自分から動けばいつでもルールを作る発案ができますし、出来たルールに対してより良いと思う形を提案したり、要らないと思えば無くしたいと意見することもできます。誰かの発案、提案に対して、これは良いと思う、これは良くないと思う等、プラスもマイナスも含めて、様々な意見があることを経験できます。

今回も皆かなり真剣に話し合っていましたが、真剣さの中にも常に笑いや和みはありますし、個人的には「○○しなければならない」と囚われるような窮屈さや、雰囲気が暗くなるような深刻さは無いように感じています。どんな意見もないがしろにされず、対等に尊重されることで、この環境が成り立っているのです。(スタッフ・かずま)

 

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