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卒業プレゼンテーション「動かなきゃ変わらないこと」

  • 投稿日:2019年03月20日
  • カテゴリー:ブログ

プレゼン前は中々の緊張感が漂ってました。



先日、今年度限りで卒業を希望する生徒の子の卒業プレゼンテーションが開かれ、結果、卒業が認められました!

卒業する本人の希望で「このプレゼンを広報にも使いたい」ということで、詳しくまとめて記事にします。

八ヶ岳サドベリーでは、卒業を希望する場合に、年度末の3月のスクールミーティングで「八ヶ岳サドベリースクールで何を学んだか」をプレゼンして、質疑応答の後、参加者の過半数の賛成を得られれば、卒業認定となります。スクールで学び終えたと思ったら、「自主退学」という形で自分のタイミングでスクールを辞めることもできますが、自分の学びを皆にプレゼンして、「卒業」という道に挑む子もいます。

ここから、卒業プレゼンとその後の話し合い内容です。八ヶ岳サドベリースクールが、こういうことを学べる学校なんだということがわかるプレゼンでしたし、この学校で、この人だからこその学びが凝縮された内容になっていると思うので、じっくりと熟読して頂けたら幸いです。
(スタッフ・かずま)

プレゼン中。



【プレゼンテーション内容】

テーマ「動かなきゃ変わらないこと」

(参加者に資料を配布)
まず初めに、今年でスクールに在校して自分は7年目になります。7年間で数えきれないたくさんのことを学んできました。それは、とても一つには絞れないほど、色んなことを学んできまして、特に、心に残って納得して、一番自分が学んだと思える、「動かなきゃ変わらないこと」に関して、プレゼンテーションしたいと思います。

(みんなに)
聞きたい事があれば、全然聞いてもらっていいので。気軽に言ってください。

まず、ここ、八ヶ岳サドベリースクールに7年間通いました。入学したての頃は、話し合いとかは全然分からず、無邪気に遊んでいた子どもでした。まぁ本当にそうだったんですけども。なにをして遊んでいたかというと、ゲームやったり工作したり、物作りとか色々していました。まぁゲームは今もですけど。(笑)

それからしばらく経ち、1~2年して、初めてミーティングに参加しました。それが何の議題だったか、何がきっかけで参加したかはあまり覚えてないんですけど、そこで初めて気が付いたのは、話し合いって面白い!ミーティングって面白い!!と思ったのがほぼすべての始まりと言っても過言ではないです。そしてまた時が経ち、ここでいろんな人と出会い、自分の思ってる世界と違って、本当に世の中って広くていろんな人の意見があるんだなってことも学びました。

その中でも特に、みやみ※との出会いは、自分の中のなにかを大きく動かされました。過去に遡り短期留学イベント第1~3期くらいのことですが、その頃に出会ったのがサドベリー研修に来ていたみやみです。

事の始まりは、短期留学イベントに来ていた参加者の子がスクールの活動費を使っていたことがどうも気に食わず、ミーティングに参加して反対意見も出したんですけどそれが通らなくて、どうしたらいいんだろうと悩んでいました。そんな時にみやみに言われた言葉が助けになって、それが「伝えなきゃ伝わらないよ、言いたいことがあるなら言わなきゃ」という言葉が自分を変えてくれました。自分の中の何かが大きく動きました。

ずっと悩んでいたことを自分の口に出して行動してみようと決意しまして、多額の活動費を使うときや、大事なことを決定するのは、毎週木曜日のスクールミーティングでしかできないようにシステムを変えたり試行錯誤を繰り返し、自分にとって心地のいい居場所になったのではないかと思っています。

動いたからこそ変わった、行動したからこそ、自分の理想の環境になったのではないかと思っています。

プレゼンに関しては以上です。中々思うように言葉が出ませんでしたが、こんな感じですね。

 

※みやみさんは、2018年度はサポーターとしてスクールに関わってくれていて、2019年度からはスタッフになることが決まっている方です。

 

【質疑応答】

Q.なぜ卒業したい?
これに関しては、ちゃんと話したいと思っていました。自分にとっては、ここで学び終えたと思って、次のステップへ踏む時だと思った。中学卒業の年でもあるので、新しい人生を踏み出す一歩なんじゃないかなぁと思ったので。

Q.今後どうしていきたい?
まずは、趣味としてやっているカメラを仕事に出来たら絶対面白いと思うし、楽しく稼げてきっと楽しく生きていけるだろうと思うので、憧れであり夢であるフォトグラファーを目指します。その途中で変わるかもしれないですけど、土台として目指すことは決めました。また日本ばかりでなく、様々な国を見て、世界に通用する考えを得るために多言語を学ぶために海外留学をしようと思っています。

Q.世界に通用するって何?
中国語や英語などを学んで世界に通用する考えをちゃんと学びたい。外国の方と関わることもあるので、外国語が話せないと自分としても困るし相手も困るので、その対策として色んな言語を学びたいです。また、日本は教育が遅れていると思うので、世界の教育を見て回ったりしてみたい。

Q.このプレゼンテーマに決めたのはなぜ?
色んな人と出会って色んなことを学ばせてもらって変わったので、そういう意味を込めてプレゼンに出したかった。自分の中で一番学んだと思える内容がこれだったので。

Q.今後、スクールに関わっていこうと思いますか?
卒業しても自主退学でも、OBであることに変わりはないので、イベントに来たり手助けはしたいと思ってます。

広報的な関わりはとても助かるし、頼らせてもらいたいです。また、スクールの文化的な意味でも、7年間スクールの一員として作ってきた文化があると思うので、今後も変わっていくであろうスクールにOBとして意見をしてくれたら嬉しい。

Q.在校生に伝えたいこと
どんな些細なことでもいいから、学びだと思って言葉にしてみると意外と学びだったりする。今回のプレゼンもそうなんですけど、きっかけは小さなことでもこうして出せてるんで。文章化してそれを見てみてほしい。頭の中で考えるだけじゃなくて文章化すればきっとわかることがあるので。また、スクールで学ぶことがなくなったら、中退ではなく卒業してほしいのはあります。思っていることを文章化するのは、どこかで役に立つはずなので。

Q.生徒のみんなから伝えたいこと
このスクールを卒業できたら、卒業したことを誇りに思ってほしい。

7年間通ったので、誇りに思います。

Q.これから入学する人に、ここはどんな学校と説明する?
どんなことからでも、何かしらに繋がることは学べる。

なぜ繋がる?

ちょっと興味を持ったミーティングに参加したことで、早いうちから社会に関われて、コミュニケーション能力がついた。本当についたかはわからないですけど、本人は思ってなくても、ちょっとした興味から最終的に繋がることはあると思う。

Q.以前、「自分はコミュ障だ」と言っていたけど、今もそう思う?
今は思わない。ミーティングに初めて参加して、どこで身に付けたか詳しくはわからないですけど、ここで身に付けたものの一つだと思っていて、それが結び合って一つになったからこそ、このコミュニケーション能力を持っていて。でも自分ではコミュ障と思っていても、周りから見たら違うこともあると思う。

※コミュ障とは、コミュニケーション障害の略です。

Q.スタッフに求めることは?
特にそういうのはなくて、一番は自分なりに過ごしてもらえればいい。あとは対等性じゃないですかね。相手が子どもだからではなく、対等に見て接してもらえれば。また、色んなスタッフがいた方が多様性があって面白いと思う。

Q.将来子どもができたら、どんな学校に通ってほしい?
本人に合ったところに行ってくれれば。迷っているときがあれば、こういう学校があるとはすすめたいけど、本人の意思に従ってその意思を貫いてくれればと思ってます。

Q.ミーティングに参加しない人についてどう思う?
重要なことがあれば、参加してほしいと思う。活動費を使うだったり。参加しなくても話だけ聞くのでもいいからしてほしい。生徒であるからには、スクールのこともやらなくちゃいけないことはあると思う。めんどくさいと思ってもやるべきことはやる。

重要さの基準はありますか?

活動費を使うときは大事だなと思う。以前沖縄旅行を企画したときも、25万円くらいの予算の話し合いをしていたけど、参加していない人もいて、参加しなくていいのかな?と疑問に思った。このスクールとして本当に25万円を使う価値があるのかとか話があると思うんで。活動費は自分達のお金。決して他人のお金ではないので、在校してる限りは参加して意見するなり何なりしてほしい。そこで意見してもらえれば、初めて反対してくれる人の気持ちがわかるので。

スタッフの人事。たとえば、嫌いな人がスタッフ選挙に出て、意見をしないと通ってしまうこともある。嫌だ、居心地が悪いってなるかもしれない。スタッフを選ぶのは、自分にもスクールにも関しているので、参加した方がいい、かなり重要。嫌いな奴がいると、人間ってやっぱ行きたくなくなるんですよ。自分の学校だから大切なこと。

Q.ミーティングで反対されることも含めて、話し合いは面白い?
世の中って50:50でできてると思ってて、例えば50人賛成する人がいれば50人反対する人がいる。でも、反対する人の意見は現実的でしっかりしていて、ここを見直した方がいいとかがわかる意見をくれる。それも意見交換できるので、話し合いって面白いですね。沖縄旅行の企画のときも、反対されたことで見落としていたところに気づけた。

反対されて、どこが悪いのか見直して、また改めて提出してもまた落とされる。でも絶対通るんじゃないかと思ってるんで。やりがいがあります。あとは意見交換。相手がどう思ってるかなんて話してみないとわからないじゃないですか。相手がどう思ってるかを知れて、なおかつ自分がどう思ってるのかも見直せる、重要な時間だと思ってるので。全部含めて面白いです。

Q.7年間で、良くなかったと思ってることは?
イベント参加者の人が活動費を使うことを通してしまったことを後悔している。それがあったからこそ今があるんですけど。あとは、今年度の登校日数が少なかったこと。もっとちゃんと来たら良かった。自分のことで精いっぱいになりすぎて、スクールに来るのが嫌になって、スクールのことから逃げてしまって自分を優先していた。自分にとっては2017年度がピークで、スクールを変えようと色々動いたけど、その後やる気がなくなってしまった。最近になって改めて大事だと思って変わってきたんですけど。そこは反省してます。

その経験も学びになった?

そうですね。そこで初めて気づいたこともあるので。ちゃんとやらなくちゃいけないことも学べましたし。

Q.みんなに質問したいことは?
このプレゼンテーションに共感できますか?
共感してもらえるか不安だった。この表現力がない内容で。(笑)

(みんなの意見)共感できる。意味は理解できたし、分かりやすかった。わからないところはない、表現力がないって言ったけど、全然そうは思わない、めっちゃあるじゃん。よくここまで伝えたいことを伝えるために、いらないものをそぎ落として、一番伝えたいことが伝わるプレゼンだったんじゃないかな。みんなに伝わったからこそ、想像してたより質問が少ないのかもしれないけど、十分納得してる。そういうことを学べるスクールだったんだということが伝わってきている。一生の宝物になるようなプレゼン文章だと思う。普段話していたことを学んだこととして言ってもらえて嬉しかった。7年間で経験したことを後悔や反省も含めて、無駄にすることなく全部ここに繋げてきたようなプレゼンだと思う。

最初は10ページ以上作っていたけど、多ければ多いほど聞いてる人も疲れてくるし、できる限り伝えたいことが伝わる文章にした。やっぱり自分から表現力がないと思っても、周りからしたらそうでもない。さっきも言ったんですけど、そういうのやっぱあると思う。

Q.最後にやりたいことは?
特にないですね。やりたいことはやっちゃってるんで。(笑)
今日で最後と思って来たんで。
一つあるのは、壊したピザ釜を修復したいです。壊したからには直さないと。(笑)
それに関してはまた別に機会を作れたらと思っています。

プレゼンを終えて、帰路につく人。



クラッカーの紐を振って見送る人。

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