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タテとヨコの関係。

  • 投稿日:2019年01月10日
  • カテゴリー:ブログ

 

おばけキャッチ。瞬発力と頭の回転が問われるゲームです。


 

2019年が明けました。今年もどうぞよろしくお願いします!

 

新年一本目の記事は、対等な関係性について書きたいと思います。サドベリーでは一人の人として対等に関わるので、今から書いていく「ヨコの関係」が前提にあります。

例えば、子どもに「ゲームばかりしていて大丈夫なの?」と思ったとき、友達であれ親であれ、公立校の先生であれサドベリーのスタッフであれ、それを相手に言う権利はあると思います。

でも、同じことを言っているようでも、タテの関係で言うのとヨコの関係で言うのとでは意味が全然変わってきます。

 

1.タテの関係にある前提
  ・子どもは大人の言うことを聞いて当たり前、本人の意思は確認しなくていい
  ・こっちが話しかけてるんだから、すぐにゲームをやめて聞くべきだ
  ・先生(親)の役目として相手を正しく導いてあげる
  ・ゲームは大丈夫ではないと思っているけどその根拠を説明する必要はない
  ・相手が自分に同意してくれないと安心できない、受け入れたくない
  ・年上の人が正しいことを言ってくれるから、年下の人は考えなくていい

 

2.ヨコの関係にある前提
  ・純粋に相手がどう思っているのか聞きたいから聞く
  ・自分は大丈夫ではないと思うと伝え、その根拠も聞かれたら正直に答える
  ・そもそも話しかけても相手は相手の世界を生きているので自分の話を聞いてくれるかわからない
  ・自分と相手は違う人間なので価値観や考え方が違うかもしれない
  ・(スクールの場合)本当に大丈夫かどうかをハッキリさせるためにミーティングで正式に話し合う

 

などがあるかと思います。これはお菓子をたくさん食べている子どもとか、掃除をしない子ども等にも当てはまります。ヨコの関係を理解して、自分がどんな前提で考えているか、相手がどんな前提で考えているかを共有しながら話すとかなり話し合いやすくなります。また、どれも一つの価値観として捉えて話し合うことができます。

 

将棋の強い人と対戦して上手くなろうとしてます。


 

もう一つ例え話をしたいと思います。法律や年齢的に大人の人である自分はよく子どもの人と遊んでいると、本人や周りの大人から「遊んでくれてありがとう」と言われることがあります(特にサドベリー以外の場所で)。自分には子どもと遊んであげてるという感覚がないので、こちらこそ遊んでくれてありがとうだし、一方的にお礼を言われてもぽかーんとしてしまうことがあるんですが、遊びの中のタテとヨコについても書いてみます。これも、周りからは同じように遊んでいるように見えても意識によって全然違った関係になります。

 

1.タテの関係にある前提
  ・子どもに頼まれたら(頼まれなくても)遊んであげ、楽しませてあげる、暇をさせてはかわいそう、何かをさせておくのが良い
  ・子どもの面倒を見たり世話をするのは手間だし迷惑だから、謝礼しなくちゃいけない
  ・大人は本音を言わないほうがいい、言うと子どもが委縮してしまうから
  ・子どもがしたことの責任は周りの大人にある、常に大人が遊び方を管理し、子どもが怒ったり泣いたりしたらすぐ解決する
  ・遊ばせてあげたんだから、見返りとしてこっちの言うことを聞かせる

 

2.ヨコの関係にある前提
  ・自然体で楽しみ、常に互いの意思を確認し合い、何をして遊ぶか一緒に考えて話し合う
  ・管理者はいないので、その遊びは危ないかどうか、やっていいかどうかも一緒に責任を持って話し合う
  ・嫌なら嫌だと言ったり、違う遊びを提案する、互いにイライラしたらイライラしたと正直に言える
  ・遊びたいときに思う存分遊び、誰かが飽きたらそこで終わり
  ・これして遊びたいも、遊びたくないも、どんな人の意見でも必ず聴く

 

たき火をする人、見る人、撮る人。


 

色々書きましたが、このタテの関係の相手を子どもではなく「仲の良い友達」や「見ず知らずの社会人」に当てはめて考えると、まったくもってナンセンスなことが多いと思いませんか。タテとヨコの関係で見比べてみると、世の中には「子どもだから」というだけでまかり通っている色々な当たり前や常識があることに気付きます。

(スタッフ・かずま)

 

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