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他人に頼むのも含めて、「自分でできる」

  • 投稿日:2018年01月29日
  • カテゴリー:ブログ


サドベリースクール入学の条件には「自分のことは自分でできること」があります。自由に好きなことができる分の責任を自ら負うことで、この環境が成り立つからです。「自己責任」という言葉もよく見られる昨今ですが、すべてを自分一人でやらなければならない、とは違います。

 

「小さい子がおしっこを漏らしてしまったら、全部自分一人で処理しないといけないのですか?」という問い合わせをもらったことがあります。

一つたとえ話をしますが、大人が数人で食事をしていて、誰かがコップを倒して水をこぼしたときに「他の人は手伝わないからあなた一人で片付けて」なんて言うことがあるでしょうか?「大丈夫ですか?」と言って手伝う人はいると思います。ましてや「何してるんだ!」と声を荒げる人なんていないと思います。大人同士だと失礼すぎて言えないことでも、子ども相手なら簡単に怒ってしまうのは本当は失礼なことで、無意識に「子どもだから」とやってしまっていることです。

「子どもだから」として考えるからわかりにくいのですが、仮に「25歳の男性」がおしっこを漏らしてしまったら、周りの人は無視して自分の活動を続けるでしょうか?おそらく「大丈夫ですか?手伝おうか?」と声をかけたり、頼まれば手伝う人はいると思います。「何歳だから」は実はそれほど関係がないのです。

 


実際に自分が体験した話で、5歳くらいの子がトイレに入って「かずまーー!!きてーー!!見てーー!!」と大声で叫んで(頼んで)きたことがあります。どういうことか分からなかったので、ひとまずトイレに入ると、お尻を拡げながら「拭けてるか見て」と言われます。僕は「覗き込むのはちょっと嫌やから、もう一回ペーパーで拭いてみたら?」と言いました。そして、拭けていることを確認したその子はまたどこかへ遊びに行きました。

これも、25歳の男性であっても、自分は同じことを言ったと思います。

 


ほかにも、

高いところに手が届かないから、自分よりも背の高い人に頼んで取ってもらう。

昼ご飯を自分で作ってみたいので、料理ができる人に教えてもらう。

一人では持ち運べない重い荷物を、他の人と協力して運ぶ。

こんなことはサドベリーでなくても日常茶飯事だと思います。サドベリーは大人も子どもも何歳であっても対等な一人の人間として存在するので、4歳だからやってあげることはないですし、もう18歳だから○○ができなくちゃダメもありません。小さい子だから仕方ない、お兄さんお姉さんだからお世話してあげる、もない。

ですが、そもそも「おしっこを漏らす」「コップを倒して水をこぼす」という行為自体には、いい悪いはありませんし、どんな相手でも、人は何か求められれば、可能な範囲で自然と協力するものだと思います。もちろん頼み方がよくなくて、断られることもあるでしょう。そういう交渉力も必要な分だけ身に付いていきます。

 

 

(スタッフ・かずま)

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