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プロジェクトの報告義務。

  • 投稿日:2017年10月17日
  • カテゴリー:ブログ


スクールでやりたいことがあればいつでも企画ができる「プロジェクト」。

例)英語を習うために先生を呼びたい、お菓子や料理作りの材料を買いたい、川遊びや牧場へ遊びに行くので車を手配したい、スキーに行きたい、温泉巡りをしたい、川釣りに行きたい、等、これまで色んなプロジェクトが生まれていますが、八ヶ岳サドベリースクールでは、自分のやりたいことをミーティングに提案・プレゼンすることで、必要な予算、物、人を獲得することができます。

先日のスクールミーティングで、9月に行われた「沖縄旅行プロジェクト」の終了報告がされました。秋休みを挟んでいたため伸びましたが、「プロジェクトは、終わった日から1週間以内に報告する。」というルールがあります。自分の自由に責任を持って行動するサドベリーでは、プロジェクトの企画・実行はもちろん、お金の管理やサポーターとの契約、各施設の予約等も自分で行います。分からないときはスタッフや分かる人にお願いして手伝ってもらえますが、あくまで自分でイニシアチブを持ってやります。

プロジェクト報告では、はじめに企画するとき、なぜやりたいのか、お金を使う価値はあるのか等をプレゼンして承認をされたものを、実際にやってみてどうだったのか?が問われます。

 


 

参加した子は、

「みんなで海に入って遊んだり、水族館で魚を見た。行って良かった。沖縄そばの肉がうまかった。」「大きなジンベエザメ2頭を見たり、ヒトデをさわれたりして楽しかった。ヒトデ硬かった。」「反省点としては、企画を責任者一人に任せず手伝ったほうが良かったと思う。今度は自分も企画に加わりたい。」


 

「運転手を頼むために呼んで初めて会ったサポーターの人と親しくなれた。今後もプロジェクトに来てくれるとコミュニケーションをとれた。」「エメラルドビーチ、古宇利島、(名前は忘れた)橋、などの綺麗な景色を見られた。」「プロジェクトの問題点は無かった。良い企画だったと思う。ただ今回は責任者任せだったから、今度は一緒に意見を出し合って計画を立てたい。」


 

などなど、行っていない人にも分かりやすいように感想を求められました。充実した旅だったようで、聞けば聞くほど感想も出てきます。今回は約25万円の生徒活動費を使ったこともあり、その価値があったのかどうかの確認です。

 


 

プロジェクト責任者の子は、

「プロジェクトメンバー全員の意見を聞きつつそれが実現するようにまとめたり、予算の内訳(航空券代、レンタカー代、ホテル代等)がはっきりしていなかったため、何度もミーティングに通らなかったりして企画するのが大変だったが、特にアクシデントもなく、大変な分充実した沖縄旅行になった。」と、旅行の内容よりも企画を実行することに意識を多く持っているみたいです。

最初にミーティングに出したときも、みんなで旅行して楽しみたいということももちろんですが「今の自分が大きな企画を実行するということにチャンレンジしたい。」と話していました。また、「スクールで「生徒活動費」を使うことがまだ少ないから、自分が企画をしたことで、今後生徒が何か企画をするときに参考になると思う。」と、スクール全体にも寄与したい思いを感じられました。

 


 

サドベリーは全てを自分の自由に決められるからこそ、「あれやりたいなぁ~」と言っているだけでは何も起こらず、自分で決めなければ何も実現することはできません。ですが、自分のやるべきことを考えてきっちり責任を引き受けてやっていけば、自分の努力しだいでどんなことでも達成することができる環境があります。

そして、サドベリーはここが大事なのですが、プロジェクトをするのが偉いということもありません。「生徒活動費」「プロジェクト」「スクールミーティング」は自分のやりたいことをするために使える一つのシステムにすぎません。どれも使う・使わないは自由で、その権利が保証されていることがスクールの存在意義となります。スクール本体すらも、子ども達がやりたいことをするための大きな一つの環境にすぎないのです。

 


 

僕はミーテイングで企画が不十分だろうと意見して反対したときに「旅行に行ってほしくないのか?」ということも言われましたが、いやいや、個人の感情の問題じゃなくて、スクールとしてちゃんとした企画が成り立ってないと通せないでしょうと意見しました。「行かせてあげたい」という感情とは別で、みんなの意見をふまえて「正当な判断」がされるのが公正なミーティングの場ですから。個人的には、天気はあいにくだったようですが、楽しそうで何よりだなぁと思います。

(スタッフ・かずま)