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「活動費」というシステム

  • 投稿日:2017年06月12日
  • カテゴリー:ブログ

 

今回は、八ヶ岳サドベリースクール独自のシステムの一端をご紹介します。

スクールができて最初は「ミーティング」や「ルール」といったシステムがなく、ゼロから生徒とスタッフで話し合って作っていくのがサドベリー。日々作られては変えられ、そぐわないものは消されていくのが常ですが、八ヶ岳サドベリーの2016年度からは「活動費」というシステムを導入しています。

簡単にいうと、「生徒が自分の学びのために自由に使える予算」です。TVゲームで遊び尽くしたい、数学の専門書を購入して学びたい、皆でプールに行って遊びたい、ネイティブの人を講師に呼んで英会話を習いたい、等、サドベリーではどんな活動も同じく価値があるものとして扱われるので、何に活動費を使うかに制限はないです。八ヶ岳の活動費は年間80万円ほどあるので、理論上は一人で何かやりたいことのために活動費の全額を使うことも可能です。

ただし、「自由に使える」という言葉は一見とても素敵に見えるかもしれませんが、そう甘くないのが実情です。「一人の自由は、もう一人の自由と遭遇した時点で終わる。」という言葉もあります。

 

活動費を使うためには、「プロジェクト」を企画してミーティングに出す必要があります。ゲームをしたいにしても英会話をしたいにしても、なぜそれがやりたいのか、どんな学びがあるのか、お金を使う価値・必要性はあるのか、実行にあたっての計画性、などなど、スクールミーティングで公正に審査されます。

しかし、そうして「ミーティング」で審査されることが、あらゆる学びの質を高める効果もあります。予め計画性も必要ですし、行き当たりばったりでは却下されてしまうかもしれませんから、やりたい活動にどんな意味や学びがあるのか、自分がなぜそれをやりたいのか?と、自分自身で考える必要が出てきます。

また、「活動費を使った後はミーティングで報告する」というルールがあるので、ミーティングでプレゼンした内容通りに企画が遂行できたのか、変更点や問題点があったかどうか、実際にやってみて本当に学びはあったのか、などの報告もまたミーティングで審査されます。最初にプレゼンで言っていたことをやっていなければ、次回同じことをプレゼンしたとしても、前回言ってたことやらなかったよね?となるのは自然です。

 

サドベリーは常に試行錯誤の日々ですが、当然この活動費を使って活動するのが偉いということもありませんし、やりたいんだからやらせてあげようということもありません。ニュートラルなスクールミーティングの場でジャッジされることが全てなのです。最近では、釣りに行きたい、スキーを習いたい、温泉巡りをしたい、みんなで旅行をしたい、等の企画もありましたが、今後どんなプロジェクトが出てくるのでしょうか。

 

(スタッフ・かずま)