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自分を生かしてくれるものに目覚めてみると。

  • 投稿日:2014年10月29日
  • カテゴリー:ブログ

ネット検索をしていて感動するお話があったのでシェアです。

「自分は自分の主人公 世界でただひとりの自分を創っていく責任者」

「いのちの教育」を信念とした教育者であり、日本のペスタロッチー
と呼ばれた、東井義雄先生の言葉。

子供たち一人ひとりに授かっている“いのち”の花を咲かせようとした
東井先生が、68歳の頃中学生を前にあるお婆さんの話をしたそうです。

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「私は主人が早くに亡くなりました。
女の子一人の母子家庭だったんですけど、
主人が亡くなってから、くず屋の仕事を続けて、
女の子を養いました。

幸い、小学校の頃は、いい子だ、やさしい子だと、
皆さんから誉めていただいていたんですが、
中学校になってから、ぐれ始め、
とうとう中学二年の時には警察の
お世話になるようなことになってしまいました。

あのいい子だいい子だといわれた子が、
なぜこんなことになったんだろうか、
どう考えても分かりません。

それが偶然わかったことですが、
「いくら勉強できるからといって、くず屋の娘やないか」
といわれたことが大きなショックになって、

「お母さんがあんな仕事をやってるから、
いくら勉強やったって、みんなからバカにされる」
と考え、それからぐれはじめたということがわかりました。


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しかし、このくず屋の仕事をやめてしまっては、
もう今日からの暮らしに困ってしまいます。

かといって、ただ一人の女の子が、
そんなことでは、亡くなった主人に申し訳ございません。

長い間、ずいぶん迷いましたが、
結局私の仕事をわかってもらう以外にはないと考えつきました。

ある時、
「お母さんが長い間こんな仕事をやってきて、
足腰が痛んで、どうにもこうにもあの下からの坂道、
家まで車を引いて登ることができなくなってしまったんだ。

すまんけど、あの下のポストのところまで、
明日の晩迎えに来てくれないか」

「ボロ車の後押しなんかイヤだ!」
思った通り、はねつけられてしまいました。


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 「イヤだろうな、ボロ車の後押しなんてイヤだろうな。
でもお母さん、足腰がもう痛んで、どうにも車があがらなくなってしまった。
頼むからあのポストのところまで、迎えに来てくれないか」

いくら頼んでも、
「ボロ車の後押しなんてイヤだ」

「イヤだろうな、ボロ車の後押しなんて、イヤだろうな。
でもな、6時には間違いなしに帰ってくるからな。
あのポストのところまで迎えに来てくれんかい」

「じゃあ、6時ちょっきりやで。
すこしでも遅れたらよう待たんで」
ということで、どうにか承知してくれました。

あくる日、車を引いてポストのところまで帰って来ると、
ポストのかげに、恥ずかしそうに、
しゃがんで待っていてくれました。


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そして、後を押してくれたんですが、
車を引きながら、このボロ車に顔をそむけながら、
どんな思いで後押ししてくれているかと思うと、
こんな仕事やってきて、
そして娘にまでこんなみじめな思いをさせると思うと、
たまらん思いでしたが、おかげさまで
家まで車を引いて登ることができました。

「あんたのおかげで、今日は久しぶりに
車を引いて帰り着くことができた。
明日もすまんけどな、お願いするよ」

そのあくる日も迎えに来てくれていた。
そんなことが五日ばかり続いたある日、
ポストの倍のところまで迎えに来てくれていました


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後押しをしながら、
「お母さんの仕事って、大変なんだな!」
と叫んでくれました。

「お母さんだって、この仕事が好きなはずはない。
でも私のために、この仕事、足腰が動かなくなるところまで
頑張り続けてくれた。

私のために。
だのに私はお母さんを恨むなんて」

気付いてくれていたんです。
そのあたりから、立ち直ってくれました。

今ではおかげさまで、いい母親になって、
二人の子どもに恵まれているんですが。
と聞かしてくれました。」


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この話の後に東井先生は、こう語ったそうです。

「自分を生かしてくれるものに、目が覚めてみるとね、
ぐれたりなんか、自分勝手な生きざまができなくなってしまうんですね。
願いの中に自分が生かされている。
どうかそのことを一つ味わっていただきたいんです。」


東井先生は、子どもたちに素晴らしい人生を送ってほしい、
自分で自分の人生を粗末にするようなバカな生き方をして
ほしくない、という祈りのような願い
を、常に持ち続けていたそう。

常に子どもの側にある教育を目指し、命の不思議、命の素晴らしさを説く。

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東井義雄先生の著書紹介

http://www.amazon.co.jp/%E6%9D%B1%E4%BA%95%E7%BE%A9%E9%9B%84%E4%B8%80%E6%97%A5%E4%B8%80%E8%A8%80-%E6%9D%B1%E4%BA%95-%E7%BE%A9%E9%9B%84/dp/4884747992/ref=la_B004L0LMF2_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1414592913&sr=1-2

レビューに書いてありました。

とある学校で水泳のクラス対抗リレーがあった。
その時に、みんなが言い出して決めたのが、身体不自由の生徒A君。
変な格好で泳ぐのを見てみんなで笑ってやろうという、意地の悪い魂胆からだ。
果たして、大会当日。
最後にA君が飛び込んで泳いだ。
皆が笑った。
ブザマな格好で泳いでいるA君を見て、皆が笑った。
その時に、背広を着たまま、プールに飛び込んで、そのA君の横について励まし続けた人がいた。
それが東井義雄校長。
その生徒がゴールにたどり着いた時には、今まであざけっていた人が粛然として、誰一人声を出すものがいなかったと言う。

そんな東井義雄先生の言葉を「東井義雄 一日一言」よしてまとめたこの本。

★久しぶりに読んでみようかな。

スタッフ 山田季美予