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広報担当が変わりました!

  • 投稿日:2019年04月12日
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こんにちは。

新しく広報担当になった生徒のこうすけです。

スクールでは事務や会計、メールの問い合わせなど運営に関わる事とが役割分担されていて、そのうちの一つ広報担当になりました。

広報担当とは、スクールのメールやブログを更新管理だったり、スクールに取材が来た時に対応するなどスクールの広報に関わる事を管理する担当です。

これからスクールに関わる事を端から端まで事細かくできるだけ皆さんに理解してもらいやすいように心がけてやっていきます。

よろしくお願いします。

 


僕がめちゃめちゃバンド活動をやりたくて楽器欲しいという事を発信していたら寄付して頂けるという方が見つかりました。

先日その楽器を寄付してくれる方がわざわざ遠いとこからスクールまで楽器を持ってきていただき、ドラムのエイトビートやギターのアンプのつなぎ方まで教えてもらいました。

どうやったら手に入るかなど結構長く考えていたので、今回の寄付の件はめちゃめちゃ嬉しかったです。

これからガチで活動するので僕と気のおけない仲になっておくとまぁ良いことがあるかもしれませんし、、、

冗談は置いといて本当にほんきでやろうと思っています。

 


春休みに北杜2050というイベントに参加さしていただきました。

「北杜2050」とは2050年にむけて北杜市の人達が色んな課題について語り合おうという感じのイベントで、そのうちの「教育」がテーマの会に参加させていただきました。

最初に10分間のスピーチする時間をいただき、参加するメンバー(生徒3人スタッフ1人)で内容を考えて発表することになったのですが、僕は緊張していて魂が抜けたしゃべり方になってしまいました。

あの場に立たないとわからない緊張感、目の前が真っ白とかじゃなくて白すら消えて透明でした。

長野県の教育長の方など色々な方のお話が聞けて楽しかったです。

今後も北杜2050は続くそうなのでまた機会があれば参加させて頂こうと思います。


最後に、こういう感じの文を書くことをあまりしたことが無いので昼から夕方までずっと書いてましたが全然捗りませんでした。

文字量が少ないですが、経験を積んで学んでいくので、あと3回くらいしたらもう少しまともな文章を書けるようになれると思います。


(文章:こうすけ)

(写真挿入:スタッフかずま)

 

 


2018年度終了。

  • 投稿日:2019年03月25日
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スタッフ立候補プレゼンの様子。



八ヶ岳サドベリースクールの2018年度が終わりました。おかげさまで今年も様々な活動が繰り広げられました。

日常の様子は至って変わらないように見えるかもしれませんが、スクールで起こっていることを点だけではなく線で見ていくと、一人一人の活動ももちろんですしスクール全体的な雰囲気も変わっていくのが面白いところです。たとえば、2018年度はスタッフを大々的に募集した1年だったように思います。多くのスタッフ希望の方がスクールに来てくれて、生徒の子達による話し合いの末、結果的には2人体制で来年度を迎えることになりました。より充実したスクール環境を求めて動いた結果、スタッフ体制をより良く更新できたのです。

サドベリースクールは、「何でもできて、何もできないところ。」とも言えると思います。以下、先日卒業プレゼンにチャレンジして見事卒業が認定された子の記事ですが、何もしないこともできる環境だからこそ、自分から動いて何かを成し遂げることの大切さを説いてくれたような気がします。

卒業プレゼンテーション「動かなきゃ変わらないこと」



スクールには、守らなければならないルールがいくつかあります。それぞれ、必ず何らかの理由があってできているものです。たとえばルールに不満を持ったとして、変えようとすることもできるし、出来た経緯を知ろうとすることも、新たな物を作り出すことも、何も言わないでただ従うこともできます。これは、実の社会と近い環境ではないでしょうか。職場や学校、家族や友人関係、趣味の集まりなど様々な形の社会があり、その郷には郷のルール、しきたりのようなものがあると思います。当たり前のようなことを言いますが、何かを変えたければ何かを動かす必要があります。逆に、動かなければ何も変わらないかもしれません。

本を種類ごとに綺麗に並べています。



スクールを綺麗にしたいとの思いから立ち上がったBooksBusters(書籍の整理整頓チーム)は、毎週予定を組んで、作業に勤しんでいます。丁寧に作業している分毎日少しずつですが、本棚を丈夫に組み替えたり、着実に読みやすい図書エリアができています。最初に「綺麗じゃないなぁ」と思った人がいても、そのまま何も言わず何もしなければ、変わらなかった可能性は低くないでしょう。

スクールの生徒を増やしたいと思う人達もいますが、これも何もせず受け身だけでいては、来てくれる人が増えるかどうかは他人任せ、運任せの世界です。ただ、数年前から説明会を毎月開催、オープンスクール、短期留学、研修プログラムの開催などを話し合って決めて動いた結果、スクールのイベントに来られた方に「前よりも敷居が低くなって来やすくなりました。」と言って頂けたこともあります。

何か月か前から、バンド活動をしたい、と言っている子もいます。元々音楽が好きで一緒にバンドをやるメンバーを誘ったりしていましたが、実際の行動に移したのは最近です。そしてつい先日、楽器を寄贈してくれるかもしれないという方と出会うことができ、現在絶賛交渉中です。これは行動した成果の一つと言えると思います。

社会人の方とメールでやり取り。メールのテンプレートを調べて勉強する子もいれば、スタッフに「どう文字打てばいい?」と聞いたり、自力で頑張って最後に「誤字無いかだけチェックして」と頼む子も。



2019年度からは、広報担当が変わります。今年度まではスタッフかずまがブログの記事を書いていましたが、今後は他の人が書くことになるかもしれません。サドベリーをどう捉えているか、どう思っているかは人によって多少なりとも違うと思います。色んな人が発信することで、受け取ってもらえるニュアンスも広がって良いんじゃないかと個人的には思っています。

いつもご覧頂いている皆さま、スクールを支えてくださっている皆さまには色々な形でお世話になりました。ありがとうございました。来年度も、八ヶ岳サドベリースクールをどうぞよろしくお願いします。(スタッフ・鈴木一真)

 

 


卒業プレゼンテーション「動かなきゃ変わらないこと」

  • 投稿日:2019年03月20日
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プレゼン前は中々の緊張感が漂ってました。



先日、今年度限りで卒業を希望する生徒の子の卒業プレゼンテーションが開かれ、結果、卒業が認められました!

卒業する本人の希望で「このプレゼンを広報にも使いたい」ということで、詳しくまとめて記事にします。

八ヶ岳サドベリーでは、卒業を希望する場合に、年度末の3月のスクールミーティングで「八ヶ岳サドベリースクールで何を学んだか」をプレゼンして、質疑応答の後、参加者の過半数の賛成を得られれば、卒業認定となります。スクールで学び終えたと思ったら、「自主退学」という形で自分のタイミングでスクールを辞めることもできますが、自分の学びを皆にプレゼンして、「卒業」という道に挑む子もいます。

ここから、卒業プレゼンとその後の話し合い内容です。八ヶ岳サドベリースクールが、こういうことを学べる学校なんだということがわかるプレゼンでしたし、この学校で、この人だからこその学びが凝縮された内容になっていると思うので、じっくりと熟読して頂けたら幸いです。
(スタッフ・かずま)

プレゼン中。



【プレゼンテーション内容】

テーマ「動かなきゃ変わらないこと」

(参加者に資料を配布)
まず初めに、今年でスクールに在校して自分は7年目になります。7年間で数えきれないたくさんのことを学んできました。それは、とても一つには絞れないほど、色んなことを学んできまして、特に、心に残って納得して、一番自分が学んだと思える、「動かなきゃ変わらないこと」に関して、プレゼンテーションしたいと思います。

(みんなに)
聞きたい事があれば、全然聞いてもらっていいので。気軽に言ってください。

まず、ここ、八ヶ岳サドベリースクールに7年間通いました。入学したての頃は、話し合いとかは全然分からず、無邪気に遊んでいた子どもでした。まぁ本当にそうだったんですけども。なにをして遊んでいたかというと、ゲームやったり工作したり、物作りとか色々していました。まぁゲームは今もですけど。(笑)

それからしばらく経ち、1~2年して、初めてミーティングに参加しました。それが何の議題だったか、何がきっかけで参加したかはあまり覚えてないんですけど、そこで初めて気が付いたのは、話し合いって面白い!ミーティングって面白い!!と思ったのがほぼすべての始まりと言っても過言ではないです。そしてまた時が経ち、ここでいろんな人と出会い、自分の思ってる世界と違って、本当に世の中って広くていろんな人の意見があるんだなってことも学びました。

その中でも特に、みやみ※との出会いは、自分の中のなにかを大きく動かされました。過去に遡り短期留学イベント第1~3期くらいのことですが、その頃に出会ったのがサドベリー研修に来ていたみやみです。

事の始まりは、短期留学イベントに来ていた参加者の子がスクールの活動費を使っていたことがどうも気に食わず、ミーティングに参加して反対意見も出したんですけどそれが通らなくて、どうしたらいいんだろうと悩んでいました。そんな時にみやみに言われた言葉が助けになって、それが「伝えなきゃ伝わらないよ、言いたいことがあるなら言わなきゃ」という言葉が自分を変えてくれました。自分の中の何かが大きく動きました。

ずっと悩んでいたことを自分の口に出して行動してみようと決意しまして、多額の活動費を使うときや、大事なことを決定するのは、毎週木曜日のスクールミーティングでしかできないようにシステムを変えたり試行錯誤を繰り返し、自分にとって心地のいい居場所になったのではないかと思っています。

動いたからこそ変わった、行動したからこそ、自分の理想の環境になったのではないかと思っています。

プレゼンに関しては以上です。中々思うように言葉が出ませんでしたが、こんな感じですね。

 

※みやみさんは、2018年度はサポーターとしてスクールに関わってくれていて、2019年度からはスタッフになることが決まっている方です。

 

【質疑応答】

Q.なぜ卒業したい?
これに関しては、ちゃんと話したいと思っていました。自分にとっては、ここで学び終えたと思って、次のステップへ踏む時だと思った。中学卒業の年でもあるので、新しい人生を踏み出す一歩なんじゃないかなぁと思ったので。

Q.今後どうしていきたい?
まずは、趣味としてやっているカメラを仕事に出来たら絶対面白いと思うし、楽しく稼げてきっと楽しく生きていけるだろうと思うので、憧れであり夢であるフォトグラファーを目指します。その途中で変わるかもしれないですけど、土台として目指すことは決めました。また日本ばかりでなく、様々な国を見て、世界に通用する考えを得るために多言語を学ぶために海外留学をしようと思っています。

Q.世界に通用するって何?
中国語や英語などを学んで世界に通用する考えをちゃんと学びたい。外国の方と関わることもあるので、外国語が話せないと自分としても困るし相手も困るので、その対策として色んな言語を学びたいです。また、日本は教育が遅れていると思うので、世界の教育を見て回ったりしてみたい。

Q.このプレゼンテーマに決めたのはなぜ?
色んな人と出会って色んなことを学ばせてもらって変わったので、そういう意味を込めてプレゼンに出したかった。自分の中で一番学んだと思える内容がこれだったので。

Q.今後、スクールに関わっていこうと思いますか?
卒業しても自主退学でも、OBであることに変わりはないので、イベントに来たり手助けはしたいと思ってます。

広報的な関わりはとても助かるし、頼らせてもらいたいです。また、スクールの文化的な意味でも、7年間スクールの一員として作ってきた文化があると思うので、今後も変わっていくであろうスクールにOBとして意見をしてくれたら嬉しい。

Q.在校生に伝えたいこと
どんな些細なことでもいいから、学びだと思って言葉にしてみると意外と学びだったりする。今回のプレゼンもそうなんですけど、きっかけは小さなことでもこうして出せてるんで。文章化してそれを見てみてほしい。頭の中で考えるだけじゃなくて文章化すればきっとわかることがあるので。また、スクールで学ぶことがなくなったら、中退ではなく卒業してほしいのはあります。思っていることを文章化するのは、どこかで役に立つはずなので。

Q.生徒のみんなから伝えたいこと
このスクールを卒業できたら、卒業したことを誇りに思ってほしい。

7年間通ったので、誇りに思います。

Q.これから入学する人に、ここはどんな学校と説明する?
どんなことからでも、何かしらに繋がることは学べる。

なぜ繋がる?

ちょっと興味を持ったミーティングに参加したことで、早いうちから社会に関われて、コミュニケーション能力がついた。本当についたかはわからないですけど、本人は思ってなくても、ちょっとした興味から最終的に繋がることはあると思う。

Q.以前、「自分はコミュ障だ」と言っていたけど、今もそう思う?
今は思わない。ミーティングに初めて参加して、どこで身に付けたか詳しくはわからないですけど、ここで身に付けたものの一つだと思っていて、それが結び合って一つになったからこそ、このコミュニケーション能力を持っていて。でも自分ではコミュ障と思っていても、周りから見たら違うこともあると思う。

※コミュ障とは、コミュニケーション障害の略です。

Q.スタッフに求めることは?
特にそういうのはなくて、一番は自分なりに過ごしてもらえればいい。あとは対等性じゃないですかね。相手が子どもだからではなく、対等に見て接してもらえれば。また、色んなスタッフがいた方が多様性があって面白いと思う。

Q.将来子どもができたら、どんな学校に通ってほしい?
本人に合ったところに行ってくれれば。迷っているときがあれば、こういう学校があるとはすすめたいけど、本人の意思に従ってその意思を貫いてくれればと思ってます。

Q.ミーティングに参加しない人についてどう思う?
重要なことがあれば、参加してほしいと思う。活動費を使うだったり。参加しなくても話だけ聞くのでもいいからしてほしい。生徒であるからには、スクールのこともやらなくちゃいけないことはあると思う。めんどくさいと思ってもやるべきことはやる。

重要さの基準はありますか?

活動費を使うときは大事だなと思う。以前沖縄旅行を企画したときも、25万円くらいの予算の話し合いをしていたけど、参加していない人もいて、参加しなくていいのかな?と疑問に思った。このスクールとして本当に25万円を使う価値があるのかとか話があると思うんで。活動費は自分達のお金。決して他人のお金ではないので、在校してる限りは参加して意見するなり何なりしてほしい。そこで意見してもらえれば、初めて反対してくれる人の気持ちがわかるので。

スタッフの人事。たとえば、嫌いな人がスタッフ選挙に出て、意見をしないと通ってしまうこともある。嫌だ、居心地が悪いってなるかもしれない。スタッフを選ぶのは、自分にもスクールにも関しているので、参加した方がいい、かなり重要。嫌いな奴がいると、人間ってやっぱ行きたくなくなるんですよ。自分の学校だから大切なこと。

Q.ミーティングで反対されることも含めて、話し合いは面白い?
世の中って50:50でできてると思ってて、例えば50人賛成する人がいれば50人反対する人がいる。でも、反対する人の意見は現実的でしっかりしていて、ここを見直した方がいいとかがわかる意見をくれる。それも意見交換できるので、話し合いって面白いですね。沖縄旅行の企画のときも、反対されたことで見落としていたところに気づけた。

反対されて、どこが悪いのか見直して、また改めて提出してもまた落とされる。でも絶対通るんじゃないかと思ってるんで。やりがいがあります。あとは意見交換。相手がどう思ってるかなんて話してみないとわからないじゃないですか。相手がどう思ってるかを知れて、なおかつ自分がどう思ってるのかも見直せる、重要な時間だと思ってるので。全部含めて面白いです。

Q.7年間で、良くなかったと思ってることは?
イベント参加者の人が活動費を使うことを通してしまったことを後悔している。それがあったからこそ今があるんですけど。あとは、今年度の登校日数が少なかったこと。もっとちゃんと来たら良かった。自分のことで精いっぱいになりすぎて、スクールに来るのが嫌になって、スクールのことから逃げてしまって自分を優先していた。自分にとっては2017年度がピークで、スクールを変えようと色々動いたけど、その後やる気がなくなってしまった。最近になって改めて大事だと思って変わってきたんですけど。そこは反省してます。

その経験も学びになった?

そうですね。そこで初めて気づいたこともあるので。ちゃんとやらなくちゃいけないことも学べましたし。

Q.みんなに質問したいことは?
このプレゼンテーションに共感できますか?
共感してもらえるか不安だった。この表現力がない内容で。(笑)

(みんなの意見)共感できる。意味は理解できたし、分かりやすかった。わからないところはない、表現力がないって言ったけど、全然そうは思わない、めっちゃあるじゃん。よくここまで伝えたいことを伝えるために、いらないものをそぎ落として、一番伝えたいことが伝わるプレゼンだったんじゃないかな。みんなに伝わったからこそ、想像してたより質問が少ないのかもしれないけど、十分納得してる。そういうことを学べるスクールだったんだということが伝わってきている。一生の宝物になるようなプレゼン文章だと思う。普段話していたことを学んだこととして言ってもらえて嬉しかった。7年間で経験したことを後悔や反省も含めて、無駄にすることなく全部ここに繋げてきたようなプレゼンだと思う。

最初は10ページ以上作っていたけど、多ければ多いほど聞いてる人も疲れてくるし、できる限り伝えたいことが伝わる文章にした。やっぱり自分から表現力がないと思っても、周りからしたらそうでもない。さっきも言ったんですけど、そういうのやっぱあると思う。

Q.最後にやりたいことは?
特にないですね。やりたいことはやっちゃってるんで。(笑)
今日で最後と思って来たんで。
一つあるのは、壊したピザ釜を修復したいです。壊したからには直さないと。(笑)
それに関してはまた別に機会を作れたらと思っています。

プレゼンを終えて、帰路につく人。



クラッカーの紐を振って見送る人。


やりたいこと。に、必要なこと。

  • 投稿日:2019年02月22日
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パソコンを使ってメールしてます。



生徒の子達がスクールのメールや電話を使って色々な方とやり取りすることもあります。最近では、イベント開催に人手が必要になってサポーターの方を雇ったり、歌の練習をしたい子がサポーターの方に声の出し方を教えてもらったり、過去に作られたルールの成り立ちを詳しく探るために以前スクールに関わっていた方に連絡をしたり。一般の方からの質問に答えたり、ボランティアに来てくれる学生さんや大学とやり取りすることも。

ミーティングの議事録を書いてます。



自分達の学びに責任を持っているので、例えば、「これがやりたい、教えてくれる人を探す、良さそうな人がいたら直接交渉する、教える時間と場所と報酬の有無、お金が必要ならスクールミーティングでプレゼンする。」という、学びのプロセス全てを自ら実行していきます。もちろん、他の人に頼んで協力してもらうことも可能ですが、「これやらせて~」と言うだけで細かなことを誰かに任せっきりでは、自分が学びたいように学べなくなってしまいます。

ダンス練習♪



やりたいことをやればやるほど深まっていく一方で、その周辺の技術や知識もついていきます。先日、メールを何日も返していない子がいたことがミーティングで話し合われたときには、返信に適切な日数は何日までかという話題になりましたが、メールでやり取りしている子達は想像だけでなく実感を持って意見を出します。相手の言葉の意図がわかりにくいこともあるから言葉を意味を調べたり考えるのに数日使いたい、など。文章上のやり取りで要件を伝えるためには、言葉選びや表現に気をつかいながら書く必要があることを学べます。

棚を組み立てています。



Books.Bustersの作業も進んでいます。本の片づけをしたいと思っても、まず膨大な量の本を把握するのが至難です。何人かでチームを組むことで、みんなで力を合わせて作業することはできますが、協力する難しさ、もあります。何時から作業しようと約束していた時間に間に合う人と間に合わない人が出てきたり、整理整頓していく中でそれぞれの好みが違ったりして、話し合って納得する必要が出てきます。スクール内での活動なので、チームだけでなくスクール全体に関わることも当然あります。だからといって一人でやるにはあまりにも大変な作業ですが、一つの活動を見ても色々な側面があるのです。

ミーティング中。常に真剣に議論しながら同時に笑いもあります。



誰かと活動を共にするということは、自分一人だけの自由を諦めることでもあります。しかしそれは消極的な諦めではなく、互いを尊重して対等に存在できるように努めるということです。たとえば、みんなで鬼ごっこをしているとき、こおり鬼からいろ鬼にルールを変えたいと思ったら、変えてもいいかどうかをみんなに聞いて説得する必要がありますね。みんながそれが良ければ賛成してもらえますが、こおり鬼をし続けたい人やだるまさんが転んだをしたい人がいたら、それも話し合うことになります。自分だけの思い通りにはなりませんが、誰か一人の我儘に左右されることはなく、友好的に調整していく経験を積んでいけます。

本格的な親子丼を作って食べていました。



鮮やかな折り鶴と子鶴。どちらかが普通の折り紙サイズです。



サドベリーの子達の活動の様子を見て、「やりたいことばかりやっていて羨ましい。」と言う方もいますが、それは、子ども達の活動全体のほんの一部分しか捉えられていないと思います。目の前の点だけを見て、線があることに気づいていないとも言えるかもしれません。「やりたいことをやる。」というのは、簡単で楽なことばかりではなく、むしろ本気でやりたいことをやるためにはそれに必要な情報収集や周りとの交渉など、時には面倒と思うようなことを学ばなくては達成できないことが沢山あります。身勝手とは程遠いとても真剣な生き方なんです。

(スタッフ・かずま)

 


Books.Busters.始動!!

  • 投稿日:2019年02月07日
  • カテゴリー:ブログ

綺麗にした棚に真っ先に並べられたお気に入り作品達。



年明けから、スクールである取り組みが実行されています。

その名は「Books.Busters.」です!…なんのことだと思われましたか?

運んでくる人、種類ごとに分ける人。



分かりやすく言うと、本棚の整理をする人達です。スクールが開校した2012年から、ありがたいことに数多の書籍を寄贈頂いていて、本棚が膨れ上がっていたのです。たくさんの本がありますが、整理にはあまり手を付けた人がいなかったため、ジャンル毎にまとまっているような状態ではありませんでした。

そこで、清掃をして読みやすく並べ替えたいと動いているのがBooks.Busters.です。

緑のテープを床に貼って、「出しっぱなしOKエリア」の目印に。



ミーティングで話し合ってメンバーを決定。作業の日程と時間は、週に3日、1日3時間の作業と決めました。

作業を始めていくと、まずは本を全部取り出して埃などを掃除する必要があることがわかりました。また、ジャンル毎にわけたり順番もきちんと並べたいので、一旦棚から出しっぱなしにする必要があることをミーティングに出して「場所を決めて日を跨いで出していてもいいエリアを作る」という承認を得たりもしています。(備品はその日のうちに片づけるというルールがあるため)

一旦肩の荷が下りた本棚達。



作業はまだまだ始まったばかりですが、今後スクール全体の書籍の置き場所を整理整頓していくということは、相当な時間と労力もかかると思います。それでもやりたいと結成されたBooks.Busters.には相応の思いもあるようで…また作業の経過を紹介したいと思います。

(スタッフ・かずま)


不登校経由で来ることについて。


スクールからの景色。生徒の子撮影。



今回の記事は、生徒の子達とスタッフで話し合いながら書いたものです。

今月、山梨県の新聞記事にスクールの情報が掲載されました。最近は雑誌やネット等色々なところで露出の機会が増えていて、それ自体はとてもありがたいことですが、広まるにつれて様々な層の子達がスクールに来てくれるようになっています。今回は、いわゆる「不登校」を経由してスクールに来ることについて、スクールミーティングの話し合いで「どんな子でも来れる学校だけど、勘違いされないように発信していくことも必要。そういう人達へ向けた記事を書こう。」と決まりました。

絵を描いてます!



現在スクールに通っている生徒の子達には、経緯を大きく二つに分けると、純粋に自分が通いたい学校を探してサドベリーを見つけて来た子と公立の学校に通っていたけど合わなかったり違和感を感じて転校して来る子がいます。「1.自分で入学を希望している、2.保護者が本人の意思を尊重している」などの入学条件を満たしていれば、特に来るまでの経緯は問わずどんな子でも通うことができます。


よくスクールのみんなで話題になっているのは、「不登校」を経験しているか、経験していないかはどちらでもいいけど、サドベリーを一つの学校として捉えて来てもらいたい、ということ。「サドベリーが私の学校なので、不登校という認識じゃない。」と言う子が多いです。「そもそも学校は行かなければならない場所じゃないから、不登校という概念自体がおかしい。」と言う子も。どちらが優劣だからというより、自分にとって合う方を選ぶ、野球選手とサッカー選手のどちらになるかを選んでいるような感覚なのです。



「3色縛り」で、それぞれに創作。


「公立校が嫌だから、公立校に行けないから仕方なくサドベリーに通う。」「どこかに所属していたいから。」等の理由だと、他の多種多様な学校や団体どこへでも行ける中からあえてサドベリーを選んで来る理由にはなりませんし、それだけの理由で来ていると、自分が嫌なことが起こればすぐに辞めてしまうこともあり得ます。「サドベリーは不登校に効く薬のようなものではありません。」ということです。


生徒の子で「自分がどうしたいのかがわからず悩んでいるなら、まずは自分がどういう人間なのかを考えたらいいと思う。どんなことが好きで、何が苦手なのかとか。それがわかってくれば、自然と自分に合う場所や行きたいと思う場所が見つかるから。」と言っている子もいました。



募金箱の中身を計算しています。


スクールに興味がある子の見学や体験入学は随時受け入れています。立ち止まって悩んだり、じっくり考える期間はあっていいと思います。子ども本人が考えた上で、きちんとサドベリーを選んで通ってもらえることを願っています。


 


タテとヨコの関係。

  • 投稿日:2019年01月10日
  • カテゴリー:ブログ

 

おばけキャッチ。瞬発力と頭の回転が問われるゲームです。


 

2019年が明けました。今年もどうぞよろしくお願いします!

 

新年一本目の記事は、対等な関係性について書きたいと思います。サドベリーでは一人の人として対等に関わるので、今から書いていく「ヨコの関係」が前提にあります。

例えば、子どもに「ゲームばかりしていて大丈夫なの?」と思ったとき、友達であれ親であれ、公立校の先生であれサドベリーのスタッフであれ、それを相手に言う権利はあると思います。

でも、同じことを言っているようでも、タテの関係で言うのとヨコの関係で言うのとでは意味が全然変わってきます。

 

1.タテの関係にある前提
  ・子どもは大人の言うことを聞いて当たり前、本人の意思は確認しなくていい
  ・こっちが話しかけてるんだから、すぐにゲームをやめて聞くべきだ
  ・先生(親)の役目として相手を正しく導いてあげる
  ・ゲームは大丈夫ではないと思っているけどその根拠を説明する必要はない
  ・相手が自分に同意してくれないと安心できない、受け入れたくない
  ・年上の人が正しいことを言ってくれるから、年下の人は考えなくていい

 

2.ヨコの関係にある前提
  ・純粋に相手がどう思っているのか聞きたいから聞く
  ・自分は大丈夫ではないと思うと伝え、その根拠も聞かれたら正直に答える
  ・そもそも話しかけても相手は相手の世界を生きているので自分の話を聞いてくれるかわからない
  ・自分と相手は違う人間なので価値観や考え方が違うかもしれない
  ・(スクールの場合)本当に大丈夫かどうかをハッキリさせるためにミーティングで正式に話し合う

 

などがあるかと思います。これはお菓子をたくさん食べている子どもとか、掃除をしない子ども等にも当てはまります。ヨコの関係を理解して、自分がどんな前提で考えているか、相手がどんな前提で考えているかを共有しながら話すとかなり話し合いやすくなります。また、どれも一つの価値観として捉えて話し合うことができます。

 

将棋の強い人と対戦して上手くなろうとしてます。


 

もう一つ例え話をしたいと思います。法律や年齢的に大人の人である自分はよく子どもの人と遊んでいると、本人や周りの大人から「遊んでくれてありがとう」と言われることがあります(特にサドベリー以外の場所で)。自分には子どもと遊んであげてるという感覚がないので、こちらこそ遊んでくれてありがとうだし、一方的にお礼を言われてもぽかーんとしてしまうことがあるんですが、遊びの中のタテとヨコについても書いてみます。これも、周りからは同じように遊んでいるように見えても意識によって全然違った関係になります。

 

1.タテの関係にある前提
  ・子どもに頼まれたら(頼まれなくても)遊んであげ、楽しませてあげる、暇をさせてはかわいそう、何かをさせておくのが良い
  ・子どもの面倒を見たり世話をするのは手間だし迷惑だから、謝礼しなくちゃいけない
  ・大人は本音を言わないほうがいい、言うと子どもが委縮してしまうから
  ・子どもがしたことの責任は周りの大人にある、常に大人が遊び方を管理し、子どもが怒ったり泣いたりしたらすぐ解決する
  ・遊ばせてあげたんだから、見返りとしてこっちの言うことを聞かせる

 

2.ヨコの関係にある前提
  ・自然体で楽しみ、常に互いの意思を確認し合い、何をして遊ぶか一緒に考えて話し合う
  ・管理者はいないので、その遊びは危ないかどうか、やっていいかどうかも一緒に責任を持って話し合う
  ・嫌なら嫌だと言ったり、違う遊びを提案する、互いにイライラしたらイライラしたと正直に言える
  ・遊びたいときに思う存分遊び、誰かが飽きたらそこで終わり
  ・これして遊びたいも、遊びたくないも、どんな人の意見でも必ず聴く

 

たき火をする人、見る人、撮る人。


 

色々書きましたが、このタテの関係の相手を子どもではなく「仲の良い友達」や「見ず知らずの社会人」に当てはめて考えると、まったくもってナンセンスなことが多いと思いませんか。タテとヨコの関係で見比べてみると、世の中には「子どもだから」というだけでまかり通っている色々な当たり前や常識があることに気付きます。

(スタッフ・かずま)

 


日常のようす。

  • 投稿日:2018年12月17日
  • カテゴリー:ブログ

短期留学に参加した子達と。



今回は写真を多めに入れながら、日常活動を紹介していきます。サドベリーの日常の学びを知るには実際に足を運んでもらうのが一番ではありますが、写真や文章で表現できる範囲で少しでも雰囲気が伝わればと思います。

ミーティングで話し合い。



このときは6人でミーティングしてます。多いと思うか、少ないと思うか、その基準はどこにありますか?

学校や会社などでも、よく「会議はできるだけ多い人数でやったほうがいい」と言われる方がいますが、サドベリーではミーティングに参加するかしないかも一人ひとりの判断に委ねられていますし、何かを決めるときの根拠の正当性として「人数が多いからOK、少ないからダメ」という話(その逆も)にはなったことがありません。それは「民主主義=多数決」と言っているのと変わらないと思います。

話し合いを進めていく中で、全員に周知する必要がある場合や、「嫌なことを言われたからやめてほしい」などの議題に関わる当事者はミーティングに召集されることがあります。また、参加していない人の意見を聞きたい人がいたら呼ばれることもありますが、基本的に参加した人は責任を持って考えますし、参加しない人も決まったことには同じように責任を持ちます。

歌の練習♪



サポーターの人にピアノを弾いてもらって歌を歌っています。他にも、スクールのサポーターで音楽に詳しい人にメールでアドバイスをもらったりしていました。

ほつれたところを縫ってます。



ビンゴ大会!



遊具の難しい上り方を研究。



自由に遊んでいる中で、「危ないかどうか」も自分達で判断していきます。自分自身のことはもちろん、他の人が危なそうなことをしていると「わたしは危ないと思うよ」と相手に言っているのをよく見かけます。

好きなことに熱中。



サドベリーではどんな活動でも自分が好きなことをとことん熱中してやれる環境です。

みんなで賑わってます♪



一人で熱中することもできれば、他の人と一緒に楽しく遊ぶこともあります。何をして遊ぶかということを常に自分達で話し合っているので、遊びの中から自然とコミュニケーションを学んでいると思います。

スクールからは富士山が見えます。冬は特に綺麗。



日常の雰囲気が少し見えたでしょうか。文章メインの記事と写真メインの記事も上げていこうと思います。

(スタッフ・かずま)


電気のつけっぱなし。

  • 投稿日:2018年12月10日
  • カテゴリー:ブログ

スクール近くの公園。大きなすべり台があります。



今回はスクールで実際に起こった出来事から、話し合って作られたルールを紹介しようと思います。サドベリーは何をやってもいい自由がある一方で、すべて自分達で決めていく責任があります。たとえば掃除をやらないで部屋がどんどん汚れていっても皆がそれで良ければそうなりますが、その責任は負わなければいけません。(汚いのが嫌な人がいたらそれに応じる、場合によっては汚した自分達で掃除をする、賃貸物件であれば家主さんへの責任など)

 

スクールで泊まりのイベントを開催するようになって、夜もスクールを使う日が増えてきた時期に「電気のつけっぱなし」が多くなったことがありました。昼間の活動中は部屋が明るいのでそもそも電気をつけることが少なかったからか、普段スクールにいない外部の子達が来るようになったからか、それまではあまり起きていなかったことです。ちなみに、備品に関しては「出しっぱなしにした備品は次の日使えない。」というルールがありますし、ごみについても「ごみを捨て忘れたら次の日ごみを捨てられない。」というルールがあります。

枯れ草を燃やしています。



電気のつけっぱなしはありかなしか。ミーティングで話し合われて、八ヶ岳サドベリースクールとしては「無駄に電力を使うのはよくないから、使わない部屋の電気は消すことにしよう。」とラインが定められました。そして、電気を消し忘れたときのペナルティとして「その場所のブレーカーを3時間落とす。」というルールが作られました。これは、3時間使えなくなるから気を付けるというよりは、その場所の電気を節約するためという意味合いで作られています。その後、みんな気を付けて過ごしているものの消し忘れが起こり、その都度担当の人に頼んでブレーカーを落とすという作業が続きました。(ブレーカーが簡単に手が届かない場所にあるのでブレーカー担当を事前に一人と決めていました)

鳥の小屋を設置。



これで電気を節約できるし、みんなが気を付けて過ごすようになった。ひとまず良い方向に向かった…かと思われましたが、また新たな問題が出てきます。夜寝ている時間に消し忘れが発生したからです。早速次の日のミーティングに消し忘れた子から「昨日の夜に電気消し忘れたけどブレーカー担当の人が寝ててブレーカーを落とすことを頼めなかった。」という議題が出ました。それから、ルール自体に問題があるという話になり、ルールの見直しをすることになります。

担当の人がいないとペナルティを実行できないのは問題でしたし、ブレーカーを落とすと消し忘れたピンポイントの電気だけでなく部屋全体の電気が使えなくなるということ(それも含めてペナルティとも捉えられますが)もありました。そこで消し忘れた箇所のスイッチの上に「○○時まで電気つけれません貼り紙を貼る。」というルールに変更され、現在も続いています。また何か問題があれば変わるでしょう。

 

みんなで外にご飯を食べに行くこともあります。



今あるルールが今後もずっと最善とは限りません。多様な価値観に応じて変化させていく必要があります。何か問題があれば問題と思った人が議題を出して、その議題についてみんなで責任を持って話し合う。そうしてスクールのデモクラティック(民主的)な文化が作られていきます。

(スタッフ・かずま)

 

 


社会経験。

  • 投稿日:2018年11月19日
  • カテゴリー:ブログ

秋は紅葉が綺麗です。



サドベリーは「自由な学校」というイメージが一般の方には強いように思いますが、今回は民主主義を支える上でもう一つの重要な両輪である「自治」、学校は一つの小さな社会でもあるということについてお話します。

 

先日スクールに雑誌取材の依頼があって、生徒の子達が答えていた中で「何を目指して学んでいますか?」という質問に「何も目指していません。自由に学んでいます。」と答えている子がいました。多くの学校は、将来のためにとか社会に出て困らないためにという視点から今何をするかを考えられているように思います。

暖炉でダンボール燃やして遊んでます。



最近のミーティングでは、「ミーティングの考え方」についてみんなの意見を聞きたい。という話題が出て、色々な意見が出ていました。

・誰かが議題を出したときに、それをどうやって尊重する、大事にするのか?

・貼り出されてる議題を見て、出した人がどんな気持ちなのかとか、ちゃんと考えた方がいいと思う。

・議題の数が多くてめんどくさいと思ってしまったときがあったが気を付けてみたい。

・誰も参加しないときは一人で決めればいい。その決定を皆が守るなら大事にしてるということ。でも一人でやるのは寂しい。

・どんな議題が出たとしても、真剣に考える。

・大事にすることすら自由だったら、それは自分勝手じゃん。

・議題について考えてない人もいていいと思う。でも生徒もスタッフも全員そうなったらミーティングにならない。

・一人は寂しい。できれば皆でやりたい。出てほしいなら出てほしいと言う。

・参加せずに人任せでも、相手に任せて決まったルールを守ればアリと思う。

こんな感じでそれぞれの意見についてさらにその理由を聞いたりしていました。特に何かを決めたりしたわけではないですが、みんなの考えを共有したりそれに意見をし合うという話し合いでした。よく「話し合いの文化はどうやって作ればいいですか?」と聞かれることもありますが、僕は「話し合うことでしか話し合える土壌は作られない、日々話し合い積み重ねることで土壌が豊かになっていく」と思います。

スクール近くの公園。



確かに学校は社会に出る前の経験を積むところという意義はあると思いますが、サドベリースクールは今まさに所属している学校を社会と捉えて、社会と自分を切り離さずに責任を持って自分たちで自治していくという社会経験ができる学校です。

日々何をして過ごすのかを常に自分で考えたり、一緒に何か活動したいときは周りの人と交渉して、何か問題が起こればミーティングという正式な場を作って話し合います。嫌なことをされたからやめてほしいといったものもあれば、スクールとして取材を引き受けるかやスタッフの人事についてなど。子どもであっても自分たちで責任を持つので、ある意味既に社会人になっているようなものですし、卒業した人達の今の様子を見れば、実際の社会でも活きていることがわかります。

筆者は日本各地のスクール卒業生の人達とも交流がありますが、子ども時代から常に自分がどんな行動や発言をするかを自分で考え、自分の学びや幸せについても自ら責任を持つ経験をしています。集団の中でどう物事を進めるかや問題解決もたくさん経験し、色んなことを考える時間が山のようにあるので自分のことをよく知っていますし、失敗したりうまくいかないときも軌道修正することができるようになります。

スクールでの社会経験を重ねて協調性や社会性を身につけていますし、自分の人生をどのように生きるかということを考えたり自ら切り開いていくことが当たり前になっているのです。

ダンス踊ってます♪



どんな学校も会社も、家族や友人関係、習い事や趣味の集まり等も含めて一つひとつが小さな社会と言えると思いますが、サドベリースクールという小さな社会には、「何も設定されていない」という特徴があります。言い換えれば「社会のあり方を自分たちで考えて決めていく」ということなのです。そして、そんな社会の中に身を置き、自分の行動を自分で決めていくということも、大きな社会経験になっていきます。

(スタッフ・かずま)